はじめに
「ECサイトを新たに構築したいが、いくらかかるか相場が読めない」
「構築方法で費用がここまで違うとは思わなかったが、自社にどれが合うのか判断できない」
「初期費用は見えても、運用に入ってからの月額までは把握しきれていない」
ECサイト構築費用は、数万円程度から始められるケースがある一方、要件によっては数千万円から数億円規模になることもあります。なぜここまで価格差が生まれるのでしょうか。
主な理由は、利用する構築方法だけでなく、必要な機能、デザインの作り込み、外部システムとの連携、商品数、想定するアクセス数、運用体制、セキュリティ要件などが案件ごとに大きく異なるためです。
また、ECサイト構築では初期費用だけを比較してはいけません。月額のプラットフォーム利用料、決済手数料、サーバー費用、保守費用、アプリや追加機能の利用料、運用人件費、広告費、SEOやCRMなどのマーケティング費用まで含めると、実際に必要となる金額は大きく変わります。
本記事では、ECサイト構築費用の全体像から、構築方法別の費用相場、規模・年商別の目安、月額・運用コスト、見落としやすい追加費用、3〜5年単位で考えるTCO、費用を抑える方法、見積もり時の確認ポイントまで詳しく解説します。
「どのくらい予算を確保すればいいのか」「Shopifyなら構築費用を抑えられるのか」「将来的なコストまで含めて比較したい」とお悩みではありませんか?
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ECサイトを構築する方法や、それぞれの特徴については、「ECサイト構築の完全ガイド」で詳しく解説しています。
ECサイト構築の完全ガイド|費用相場・構築方法・成功のポイントを徹底解説
ECサイト構築費用の全体像|結論サマリー
ECサイト構築費用は、どの構築方法を選ぶかによって大きく変わります。
たとえば、既存のECモールへ出店する方法や、ASP・SaaS型のECプラットフォームを利用する方法なら、比較的少ない初期投資でEC事業をスタートできます。一方、自社独自の業務フローや基幹システムとの複雑な連携が必要な場合は、オープンソース、パッケージ、フルスクラッチなどを選択することになり、構築費用は数百万円から数千万円以上になる場合があります。
つまり、ECサイト構築費用に一律の相場があるわけではありません。
重要なのは、必要な機能と事業規模に対して、どの程度のシステム投資が適切なのかを判断することです。
また、日本国内のBtoC-EC市場は拡大を続けています。EC市場への参入企業が増えるにつれ、単純にオンラインで商品を販売できるだけではなく、購入体験、スマートフォン対応、CRM、データ分析、SNS連携、リピート購入など、売上を伸ばすための機能まで考慮したECサイト構築が求められるようになっています。
構築方法別の費用レンジ(早見表)
|
構築方法 |
初期費用相場 |
月額費用相場 |
構築期間 |
|---|---|---|---|
|
モール出店型 |
0〜10万円 |
数千円〜数万円 |
1週間〜1ヶ月 |
|
ASP・SaaS型 |
0〜30万円 |
0〜10万円 |
即日〜2ヶ月 |
|
オープンソース型 |
50〜200万円 |
数万円〜 |
1〜4ヶ月 |
|
パッケージ型 |
300〜1,500万円 |
10万円〜 |
4〜8ヶ月 |
|
フルスクラッチ型 |
1,000万円〜 |
数十万円〜 |
6〜18ヶ月以上 |
※2026年5月時点の目安。実際のECサイト構築費用は、プラットフォーム、機能、デザイン、外部連携、制作体制などによって変動します。
ここで注意したいのは、表の初期費用だけを見て構築方法を決めないことです。
たとえば初期費用が安いECプラットフォームでも、売上に応じた決済手数料やアプリ利用料、追加開発費が継続的に発生することがあります。一方、初期投資が大きいシステムでも、独自業務を効率化することで長期的な運用コストを抑えられる場合があります。
そのため、ECサイト構築では初期費用、月額費用、売上連動費用、運用人件費、保守費用を分けて考える必要があります。
月額(ランニング)費用の構造
ECサイトを公開した後は、構築費用とは別に継続的なランニングコストが発生します。
代表的な費用は次の6つです。
- プラットフォーム利用料
- サーバー・インフラ費用
- 決済手数料
- 保守・改修費
- EC運用にかかる人件費
- 広告・SEO・CRMなどのマーケティング費用
特に見落としやすいのが、運用人件費と集客費です。
ECサイトは公開すれば自然に売上が発生するわけではありません。商品ページの改善、広告運用、SEO、SNS、メール配信、キャンペーン、顧客分析など、継続的なマーケティング活動が必要です。
したがって、ECサイト構築の予算を決める際は、構築費だけで予算を使い切らず、公開後の集客・改善費用もあらかじめ確保しておくことが重要です。
初期費用ではなく「3年TCO」で比較する重要性
ECサイト構築では、初期費用だけを比較すると実態を見誤る可能性があります。
TCOとはTotal Cost of Ownershipの略で、システム導入から運用までに必要となる総コストを意味します。
ECサイトの場合、たとえば次のような費用を含めて考えます。
TCO=初期構築費+プラットフォーム費+保守費+決済費+アプリ費+運用費+改善費
さらに、リプレイスの場合はデータ移行やスタッフ教育、既存システムとの切り替えに伴う費用も考慮します。
特に3〜5年運用することを前提にすると、月額費用や決済手数料の差が大きな金額になります。
ECサイト構築方法を比較するときは、初期費用だけでなく、3年後・5年後まで含めた総額で比較することが大切です。
「見積もりを取ったものの適正価格なのか分からない」「自社に必要な予算を知りたい」という方は、ぜひ専門家にご相談ください。
事業規模や必要な機能を踏まえて、適切な構築方法や費用の考え方を整理できます。
Shopifyを活用したEC構築の費用や特徴については、資料でも詳しくご確認いただけます。
費用だけでなく、中長期の事業成長まで見据えたEC基盤を検討したい方は、ぜひお試しください。
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初期費用だけでなく、公開後にかかるランニングコストも把握しておきましょう。「ECサイトランニングコストガイド」も参考にしてください。
ECサイトのランニングコスト完全ガイド|内訳・相場・TCO比較を徹底解説
ECサイト構築費用が大きく変動する4つの要因
同じECサイト構築でも、見積もり金額が大きく異なることがあります。
その主な要因は、機能、デザイン、外部システム連携、開発・運用体制の4つです。
機能要件の複雑さ
ECサイトの基本機能には、商品管理、カート、注文管理、決済、会員管理などがあります。
一方で、事業内容によっては以下のような追加機能が必要になります。
-
定期購入
-
会員ランク
-
ポイント
-
クーポン
-
複雑な商品バリエーション
-
レコメンド
-
多言語・多通貨
-
BtoB向け価格管理
-
卸売注文
-
見積もり注文
-
店舗在庫との連携
-
サブスクリプション
-
外部CRMとの連携
標準機能で対応できる範囲が広ければ、ECサイト構築費用を抑えやすくなります。
反対に、独自の業務フローをECサイトへ組み込むほど、要件定義、設計、開発、テストに必要な工数が増加します。
そのため、構築前には本当に必要な機能と、将来的に追加すればよい機能を分けることが重要です。
デザインのカスタマイズ度合い
ECサイトのデザインも費用を左右する大きな要素です。
既存テーマを利用すれば、比較的短期間かつ低コストで公開できます。一方、ブランドの世界観を全面的に表現するオリジナルデザインでは、サイト設計、ワイヤーフレーム、UI設計、レスポンシブ対応、コーディングなどの工程が増えます。
特にShopifyなどのSaaS型プラットフォームでも、テーマを活用するだけでなく、ブランド独自のデザインへカスタマイズすることが可能です。
ただし、デザインに費用をかけること自体が売上につながるわけではありません。
商品を探しやすいか、スマートフォンで見やすいか、購入まで迷わず進めるかなど、UI・UXの改善に予算を配分することが重要です。
外部システム連携の有無
ECサイト構築では、ECサイト単体ではなく、既存システムとの連携が必要になるケースがあります。
代表例は以下の通りです。
-
ERP・基幹システム
-
WMS・倉庫管理システム
-
CRM・顧客管理システム
-
MAツール
-
POS
-
会計システム
-
在庫管理システム
-
物流システム
外部連携では、単純にAPIをつなぐだけではなく、どのデータを、どのタイミングで、どちらのシステムから送受信するのかを設計する必要があります。
商品情報、在庫、価格、顧客情報、注文情報など、扱うデータが増えるほど設計・テストの工数も増えます。
ECサイト構築の見積もりを比較するときは、外部連携が含まれているのか、別途見積もりなのかを必ず確認しましょう。
開発・運用体制
ECサイト構築を誰が担当するのかも、費用を左右します。
主な体制は、完全外注、内製+外注、完全内製の3パターンです。
完全外注の場合は、社内のエンジニアを確保しなくても構築を進められる一方、制作会社や開発会社への委託費用が必要です。
一方、内製体制では自社で細かな改善を進めやすくなりますが、エンジニアやEC担当者の人件費、教育コストなどが発生します。
重要なのは、構築だけでなく公開後の運用体制まで考えることです。
ECサイトは公開後に商品追加、ページ改善、キャンペーン、分析、SEO、広告、顧客対応などが継続するため、誰が何を担当するのかを事前に決めておく必要があります。
「必要以上にコストをかけたくない」「どこに予算を配分すべきか知りたい」という方は、事前に要件を整理しておくことが大切です。
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制作会社から提示された見積もりを比較・確認する際は、「ECサイト見積もりガイド」も役立ちます。
ECサイト見積もりの完全ガイド|内訳・相場・依頼準備を徹底解説
【構築方法別】ECサイト構築費用の相場と内訳
ECサイトを構築する方法には、大きく分けてモール出店型、ASP・SaaS型、オープンソース型、パッケージ型、フルスクラッチ型があります。
それぞれ費用、自由度、構築期間、運用負荷が異なるため、事業規模や目的に応じて検討する必要があります。
モール出店型(楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング等)
自社独自のECサイトを構築するのではなく、既存のECモールへ出店する方法です。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、すでに多くのユーザーが利用している販売チャネルを活用できるため、EC事業を小さく始めたい場合に検討しやすい方法です。
一方、サイト全体のデザインや顧客体験を自由に設計しにくく、モール側のルールや手数料体系の影響を受けます。
費用の目安
-
初期費用:0〜10万円
-
月額費用:数千円〜数万円
-
その他:売上手数料など
モールでは初期構築費用が小さい一方、販売手数料など売上に連動する費用が発生します。
そのため、売上が大きくなった場合には、自社ECを併設することで販売チャネルを分散する方法もあります。
向いている企業
-
EC事業を小さく始めたい企業
-
自社サイトを構築する前に商品需要を検証したい企業
-
モール自体の集客力を活用したい企業
-
EC運営の経験が少ない企業
ASP・SaaS型(BASE、STORES、カラーミーショップ、MakeShop、Shopify、futureshop等)
ASP・SaaS型は、クラウド上で提供されているECプラットフォームを利用してECサイトを構築する方法です。
自社でサーバーを構築する必要がなく、プラットフォーム側がインフラやシステムの基盤を提供してくれるため、比較的短期間でECサイトを公開できます。
Shopifyもこのタイプに含まれます。
ECサイト構築費用を抑えながら、デザインや機能をある程度カスタマイズしたい企業にとって、SaaS型は有力な選択肢です。
代表的なサービスと費用(2026年5月時点・公式情報)
|
サービス |
初期費用 |
月額費用 |
決済手数料 |
|---|---|---|---|
|
BASE |
0円 |
0円〜 |
3.6%+40円〜 |
|
STORES |
0円 |
0〜2,980円〜 |
3.6〜5.5% |
|
カラーミーショップ |
0〜3,300円 |
0円〜 |
4.0%〜 |
|
Shopify |
0円 |
3,650円〜(Basicプラン・年払時) |
3.25〜3.55%〜 |
|
MakeShop |
11,000円〜 |
11,000円〜 |
3.14〜3.19%〜 |
|
futureshop |
22,000円〜 |
22,000円〜 |
プランによる |
※料金はプラン、契約期間、決済方法などによって変動します。導入時には必ず各サービスの公式料金ページをご確認ください。
Shopifyの場合、標準機能だけでなく、アプリやテーマを組み合わせて機能を拡張できる点も特徴です。
たとえばレビュー、定期購入、CRM、越境EC、マーケティング、配送など、目的に応じて追加機能を導入できます。
ただし、アプリを増やしすぎると月額費用が積み上がるだけでなく、アプリ同士の競合や管理負荷が発生することもあります。
向いている企業
-
できるだけ早くECサイトを立ち上げたい企業
-
初期のシステム投資を抑えたい企業
-
社内に専任エンジニアがいない企業
-
ECサイトを運営しながら段階的に機能を増やしたい企業
-
国内販売だけでなく将来的な越境ECも検討している企業
-
ShopifyなどのSaaSを活用して事業成長に合わせて拡張したい企業
オープンソース型(EC-CUBE、WooCommerce、Magento Open Source等)
オープンソース型は、公開されているソースコードを利用してECサイトを構築する方法です。
ライセンス費用を抑えられる一方、自社または外部パートナーがサーバー、セキュリティ、アップデート、バックアップなどを管理する必要があります。
自由度が高い反面、技術的な知識が必要になる点には注意が必要です。
費用の目安
-
ライセンス費:無料のものが多い
-
構築費用(外注):50〜200万円程度
-
サーバー費用:月5,000円〜3万円程度
-
保守費用(外注):月3万円〜15万円程度
-
構築期間:1〜4ヶ月程度
代表的なサービス
-
EC-CUBE:国内で利用されているオープンソース型ECシステム。国内商習慣に対応しやすい点が特徴
-
WooCommerce:WordPressと組み合わせて利用でき、コンテンツマーケティングとの相性を活かしやすい
-
Magento Open Source:海外向けECや大規模なカスタマイズを検討する場合に選択肢となる
向いている企業
-
独自のカスタマイズ要件が多い企業
-
社内または外部パートナーに開発・保守体制がある企業
-
サイトの仕様を細かくコントロールしたい企業
-
システム運用を長期的に管理できる企業
パッケージ型(ecbeing、ebisumart、Orange EC、SI Web Shopping、Salesforce Commerce Cloud等)
パッケージ型は、ECに必要な基本機能を備えた製品をベースに、自社の業務要件に合わせてカスタマイズする方法です。
中規模から大規模のECサイトで検討されることが多く、基幹システムや物流システムなどとの連携を重視する企業にも適しています。
費用の目安
-
初期費用:300〜1,500万円程度
-
月額費用:10万円〜
-
構築期間:4〜8ヶ月程度
-
対象規模:中規模〜大規模
代表的なサービス
-
ecbeing
-
ebisumart
-
Orange EC
-
SI Web Shopping
-
Salesforce Commerce Cloud
サービスごとに料金体系や標準機能、カスタマイズ範囲が異なるため、単純な初期費用だけでは比較できません。
向いている企業
-
中規模以上のEC事業者
-
基幹システムや物流システムとの連携が必要な企業
-
独自業務に合わせたカスタマイズが必要な企業
-
長期的なシステム運用体制を構築できる企業
フルスクラッチ型
フルスクラッチ型は、既存のECパッケージやSaaSを利用せず、自社の要件に合わせてシステムをゼロから開発する方法です。
最大の特徴は自由度の高さです。
業務フローや独自の販売ロジックを細かくシステムへ反映できますが、その分、要件定義から設計、開発、テスト、保守まで多くのコストと期間が必要になります。
費用の目安
-
初期費用:1,000万円〜
-
月額費用:数十万円〜
-
構築期間:6〜18ヶ月以上
-
対象規模:大規模・エンタープライズ、特殊要件のあるEC
向いている企業
-
既存のSaaSやパッケージでは実現できない業務要件がある企業
-
ECそのものが事業競争力の中心となっている企業
-
大規模な既存システムとの統合が必要な企業
-
継続的にシステムへ投資できる企業
構築方法別の比較サマリー
|
観点 |
モール |
ASP・SaaS |
オープンソース |
パッケージ |
フルスクラッチ |
|---|---|---|---|---|---|
|
初期費用 |
0〜10万円 |
0〜30万円 |
50〜200万円 |
300〜1,500万円 |
1,000万円〜 |
|
月額費用 |
数千〜数万円 |
0〜10万円 |
数万〜十数万円 |
10万円〜 |
数十万円〜 |
|
構築期間 |
1週間〜1ヶ月 |
即日〜2ヶ月 |
1〜4ヶ月 |
4〜8ヶ月 |
6〜18ヶ月以上 |
|
カスタマイズ性 |
限定的 |
限定的〜中程度 |
高い |
高い |
完全自由 |
|
運用負荷 |
軽い |
軽い |
中〜重い |
中程度 |
重い |
|
主な対象規模 |
小〜中 |
個人〜大規模 |
中〜大 |
中〜大規模 |
大〜エンタープライズ |
「低コストで始めたい」「将来的に機能を拡張したい」「どの構築方法が自社に合うのか分からない」という方は、事業規模や目的を踏まえて比較することをおすすめします。
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ECプラットフォームとは|種類・選び方・主要サービスを徹底解説
【規模・年商別】ECサイト構築費用の目安
ECサイト構築費用を検討するときは、現在の年商だけでなく、今後3〜5年間の成長計画も考慮する必要があります。
今は小規模でも、数年後に商品数や注文数が大幅に増えるのであれば、拡張しやすいプラットフォームを選ぶ意味があります。
年商1億円未満(個人・小規模事業者)
推奨する構築方法
-
モール出店型
-
ASP・SaaS型
-
Shopifyなどの小規模向けプラン
費用感の目安
-
初期費用:0〜30万円程度
-
月額費用:0〜3万円程度
-
年間総額:数万円〜数十万円程度
この段階では、ECサイト構築に過剰な投資をするより、商品開発、撮影、コンテンツ制作、SNS、広告など、売上につながる施策へ予算を振り分ける考え方が重要です。
年商1〜10億円(中小〜中規模)
推奨する構築方法
-
ASP・SaaS型
-
オープンソース型
-
必要に応じてShopifyなどの上位プラン
費用感の目安
-
初期費用:50〜300万円程度
-
月額費用:3〜30万円程度
-
年間総額:100〜500万円程度
この段階では、単純な販売機能だけでなく、CRM、在庫管理、広告計測、メールマーケティング、会員管理など、売上拡大と業務効率化に関する機能が重要になります。
年商10〜50億円(中規模〜エンタープライズ手前)
推奨する構築方法
-
エンタープライズ向けSaaS
-
パッケージ型
-
要件によってはShopify Plusなど
費用感の目安
-
初期費用:300〜1,500万円程度
-
月額費用:10〜100万円程度
-
年間総額:500万円〜数千万円程度
この規模では、ECサイト単体ではなく、基幹、物流、店舗、CRMなどを含めた全体設計が重要になります。
年商50億円以上(エンタープライズ)
推奨する構築方法
-
パッケージ型
-
エンタープライズSaaS
-
フルスクラッチ型
費用感の目安
-
初期費用:1,000万円〜数億円
-
月額費用:数十万〜数百万円
-
年間総額:数千万円〜数億円
この規模では、システムの安定稼働だけでなく、データ基盤、セキュリティ、複数ブランド、複数チャネル、海外展開、BtoB対応などを含めた全体戦略が必要になります。
年商規模別の早見表
|
年商規模 |
推奨タイプ |
初期費用目安 |
月額費用目安 |
|---|---|---|---|
|
1億円未満 |
モール、ASP・SaaS型 |
0〜30万円 |
0〜3万円 |
|
1〜10億円 |
ASP・SaaS型、オープンソース |
50〜300万円 |
3〜30万円 |
|
10〜50億円 |
SaaSエンタープライズ、パッケージ |
300〜1,500万円 |
10〜100万円 |
|
50億円以上 |
パッケージ、フルスクラッチ |
1,000万円〜 |
数十万〜数百万円 |
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費用と機能のバランスを考えたEC基盤の選び方については、「ECプラットフォーム選定ガイド」をご覧ください。
ECプラットフォーム選定の完全ガイド|要件定義から評価まで4ステップで解説
ECサイトの月額・運用コスト(ランニング費用)の内訳
ECサイトは、公開してからが本当の運用の始まりです。
商品登録、在庫管理、注文処理、顧客対応、コンテンツ更新、SEO、広告運用、キャンペーン、アクセス解析などを継続するため、初期構築費用とは別にランニングコストが発生します。
プラットフォーム利用料・ライセンス費
ASP・SaaS型では、月額プラン料金が基本的な固定費になります。
パッケージ型や一部のシステムでは、ライセンス料やサポート費用が発生する場合があります。
プラン料金だけでなく、売上規模や商品数、管理者アカウント数、必要な機能などを確認して選びましょう。
サーバー・インフラ費
オープンソース型やフルスクラッチ型では、サーバーやクラウドインフラの費用が発生します。
アクセス数が増えれば必要なリソースも増えるため、ECサイトの成長に伴ってインフラ費用が変動する場合があります。
一方、SaaS型ではインフラ運用の多くをプラットフォーム側が担うため、自社でサーバーを管理する負担を軽減できます。
決済手数料
ECサイトで商品を販売する以上、決済手数料は売上に応じて継続的に発生します。
たとえば月商1,000万円、決済手数料率4%なら、単純計算で月40万円、年間480万円です。
そのため、月額利用料だけでなく、売上規模を踏まえた決済コストまで試算する必要があります。
保守・改修費
保守費用には、システムのアップデート、セキュリティ対応、障害対応、軽微な改修などが含まれます。
SaaS型ではプラットフォーム側がシステム更新を行うケースが多い一方、自社開発やオープンソースでは自社または保守会社による対応が必要になります。
運用人件費
EC運営では、システム以外にも多くの業務があります。
-
商品登録
-
商品撮影
-
ページ制作
-
受注管理
-
在庫管理
-
カスタマーサポート
-
広告運用
-
SNS運用
-
SEO
-
CRM
-
データ分析
ECサイト構築費用だけでなく、これらを誰が担当するのかまで予算に含める必要があります。
マーケティング費
ECサイトを構築しただけでは、十分なアクセスや売上が自然に発生するとは限りません。
代表的な集客施策には、以下があります。
-
SEO
-
リスティング広告
-
SNS広告
-
Instagram・TikTokなどのSNS運用
-
コンテンツマーケティング
-
メールマーケティング
-
LINEなどを使ったCRM
-
アフィリエイト
-
インフルエンサーマーケティング
-
リターゲティング広告
ECサイト構築の予算を決める際は、サイト制作費だけでなく、公開後に集客を続けるためのマーケティング予算も確保しましょう。
月額コストの構成イメージ(年商3億円規模の中規模EC例)
|
項目 |
月額目安 |
|---|---|
|
プラットフォーム利用料 |
5〜20万円 |
|
サーバー・インフラ |
0〜10万円 |
|
決済手数料(売上の4%) |
100万円 |
|
保守・改修 |
5〜30万円 |
|
運用人件費(社内2〜3名想定) |
80〜180万円 |
|
マーケティング費 |
100〜300万円 |
|
合計 |
290〜640万円程度 |
※想定条件によって大きく変動する目安値です。
「毎月どの程度の費用を見込めばいいのか」「運用コストを抑えながらECを成長させたい」という方は、ぜひご相談ください。
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ECサービスを費用だけでなく機能や拡張性まで含めて選ぶポイントは、「ECサイトの選び方ガイド」で解説しています。
見落としやすい「隠れコスト」と3〜5年のTCO試算
ECサイト構築では、見積書に記載された初期費用だけを見て判断すると、公開後に予想外のコストが発生することがあります。
隠れコスト6選
PCI DSS対応コスト
決済関連のセキュリティ要件には、PCI DSSなどの基準があります。
利用する決済方式やシステム構成によって必要な対応は異なるため、セキュリティ要件を早い段階で確認することが重要です。
SSL証明書・ドメインの更新費
ドメインやSSL関連の費用は、ECサイト構築全体から見ると小さな金額ですが、継続的に発生します。
特に複数ドメインやブランドを運営する場合は、管理対象が増えるため注意が必要です。
テンプレート・テーマの改修費
SaaS型ECでは既存テーマを利用できる一方、ブランドに合わせてデザインを変更すると追加の制作費用が発生します。
Shopifyでも無料・有料テーマをベースに構築する方法と、独自テーマを開発する方法では必要な費用が異なります。
サードパーティアプリ・プラグインの利用料
レビュー、定期購入、CRM、レコメンド、配送、分析などを追加アプリで実現する場合、アプリごとに月額料金が発生することがあります。
1つひとつは小さな金額でも、導入数が増えると年間では大きな固定費になります。
トラフィック増に伴うサーバー増強コスト
キャンペーンやSNSで商品が話題になった場合、短期間にアクセスが急増することがあります。
サーバーを自社で管理する方式では、負荷対策やインフラ増強が必要になる場合があります。
スタッフ教育・移行期間の機会損失
ECリニューアルでは、システム開発だけでなく、スタッフ教育、データ移行、業務フロー変更なども必要です。
既存ECから新しいプラットフォームへ移行する場合は、商品情報、顧客情報、注文履歴、URL、SEO評価などの移行計画も重要になります。
3年TCO試算モデル
仮に年商3億円規模のECサイトを運営するとして、3年間のTCOを考えてみます。
ここでは、構築方法そのものを比較するためのモデルケースとして考えます。
ASP・SaaS型(上位プラン活用)の場合
|
項目 |
金額 |
|---|---|
|
初期費用 |
100万円 |
|
月額プラットフォーム費(3年) |
50万円×36ヶ月 = 1,800万円 |
|
決済手数料(年商3億×4%×3年) |
3,600万円 |
|
運用人件費(社内1.5名×3年) |
3,000万円 |
|
マーケティング費(売上の8%×3年) |
7,200万円 |
|
3年TCO合計 |
約1億5,700万円 |
パッケージ型の場合
|
項目 |
金額 |
|---|---|
|
初期費用 |
800万円 |
|
月額ライセンス・保守(3年) |
30万円×36ヶ月 = 1,080万円 |
|
サーバー・インフラ(3年) |
10万円×36ヶ月 = 360万円 |
|
決済手数料(年商3億×4%×3年) |
3,600万円 |
|
運用人件費(社内2名×3年) |
4,000万円 |
|
マーケティング費(売上の8%×3年) |
7,200万円 |
|
3年TCO合計 |
約1億7,040万円 |
フルスクラッチ型の場合
|
項目 |
金額 |
|---|---|
|
初期費用 |
3,000万円 |
|
月額保守(3年) |
50万円×36ヶ月 = 1,800万円 |
|
サーバー・インフラ(3年) |
15万円×36ヶ月 = 540万円 |
|
決済手数料(年商3億×4%×3年) |
3,600万円 |
|
運用人件費(社内3名×3年) |
6,000万円 |
|
マーケティング費(売上の8%×3年) |
7,200万円 |
|
3年TCO合計 |
約2億2,140万円 |
※上記は比較方法を理解するためのモデルケースです。実際のECサイト構築費用やTCOは、売上、決済比率、社内人員、広告費、システム要件などによって変わります。
TCOで見ると判断が変わるケース
TCOを計算すると、初期費用だけでは分からなかったコスト構造が見えてきます。
たとえばSaaS型では、初期費用を抑えやすい一方、月額料金や決済手数料、追加アプリの利用料が継続します。
一方、パッケージやフルスクラッチでは初期投資が大きくなるものの、独自の業務フローをシステム化することで、運用工数を削減できる可能性があります。
したがって、単純にどの構築方法が安いかではなく、
初期費用+継続費用+社内運用負荷+売上への影響まで含めて検討することが重要です。
「数年単位でどれくらい費用がかかるのか知りたい」「初期費用とTCOの両方で比較したい」という方は、専門家への相談がおすすめです。
自社の事業計画に合わせたEC構築・運用コストを検討したい方は、無料相談をご利用ください。
詳しい費用の考え方は資料でもご確認いただけます。
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ECサービスを費用だけでなく機能や拡張性まで含めて選ぶポイントは、「ECサイトの選び方ガイド」で解説しています。
ECサイト構築費用を抑える6つのポイント
ECサイト構築費用を削減するときに重要なのは、単純に制作費を安くすることではありません。
売上や業務効率に影響しにくい部分を削り、必要な機能へ予算を集中することが重要です。
最小機能でローンチし段階的に拡張する(MVP思考)
最初からすべての機能を実装するのではなく、ECサイトとして最低限必要な機能で公開し、運用データを見ながら機能を追加する方法があります。
たとえば初期段階では、
-
商品販売
-
決済
-
配送
-
顧客管理
-
基本的な分析
に絞り、売上拡大後にCRMやレコメンド、業務自動化などを追加する方法です。
初期投資を抑えられるだけでなく、実際のユーザー行動を確認してから追加投資できるメリットがあります。
標準機能・テンプレートを最大限活用する
ECサイト構築では、すべてをオリジナル開発する必要はありません。
ShopifyなどのSaaS型では、既存テーマや標準機能、アプリを組み合わせることで、開発工数を抑えながら必要な機能を実装できます。
ただし、アプリを無制限に追加するのではなく、標準機能で対応できるもの、アプリで対応するもの、独自開発するものを事前に整理しましょう。
外部連携を最小限に抑える(初期スコープ)
ECサイト構築費用を大きく押し上げる要因のひとつが、外部システム連携です。
すべてを公開時点で自動連携するのではなく、まずCSVなどで対応し、注文数が増えて業務負荷が高くなった段階でAPI連携を導入する方法もあります。
内製化できる領域を切り分ける
商品登録、ブログ更新、SNS投稿、メール配信など、社内で対応できる業務と専門会社へ依頼すべき業務を分けます。
一方で、セキュリティ、複雑な開発、システム連携などは、専門知識が必要になるため無理に内製化しないほうがよい場合もあります。
SaaS化で保守・更新コストを外部化する
SaaS型ECプラットフォームを利用すると、サーバー管理やシステムアップデートなどの負担を軽減できます。
特にIT専任者が少ない企業では、システム管理にかかる社内工数を削減し、商品やマーケティングなど本来のEC業務にリソースを集中しやすくなります。
IT導入補助金・各種補助金の活用
ECサイト構築やITツール導入では、時期や事業内容によって利用できる補助制度があります。
ただし、補助対象になる費用、申請期間、対象事業者、補助率などは制度によって異なり、制度内容も変更されます。
補助金ありきで構築方法を決めるのではなく、まず必要なECサイトの要件と予算を整理したうえで、利用可能な制度を確認することが重要です。
【無料相談】ECサイト構築費用を抑える6つのポイントを意識
「できるだけ初期費用を抑えたい」「必要な機能は確保しながら無駄なコストを減らしたい」という方は、自社の要件を整理したうえで構築方法を選ぶことが大切です。
Shopifyを活用したコスト最適化や段階的な機能追加について相談したい方は、無料相談をご活用ください。
構築費用を抑えるポイントをまとめた資料もぜひご覧ください。
構築方法やサービスごとの費用・機能を比較したい方は、「ECサイト比較ガイド」も参考にしてください。
ECサイト比較の完全ガイド|構築方法・主要プラットフォーム・選び方を徹底解説
見積もり依頼時に確認すべき7つの項目
ECサイト構築の見積もりを比較するときは、総額だけを見るのではなく、何が含まれているのかを確認することが重要です。
機能要件の定義(RFPに何を書くか)
商品登録、カート、会員機能といった大まかな項目だけでは、制作会社によって想定する仕様が変わってしまいます。
商品バリエーション数、会員ランク数、定期購入の種類、クーポン条件など、できるだけ具体的に記載しましょう。
デザイン制作範囲(テンプレート修正/オリジナル)
トップページだけでなく、商品ページ、カテゴリページ、LP、特集ページ、ブログ、FAQなど、どこまで制作するのかを確認します。
スマートフォン対応が含まれているかも重要です。
外部システム連携の有無と詳細
連携するシステム名だけでなく、
-
連携するデータ
-
連携方向
-
連携頻度
-
APIの有無
-
エラー発生時の処理
まで確認しましょう。
検収条件・テスト範囲
納品されたECサイトが、どの状態になれば完成とするのかを明確にします。
特に決済、在庫、注文、メール、会員登録など、購入に直結する機能は事前にテスト範囲を確認しておくことが重要です。
保守・運用契約の範囲と料金
月額保守費用に何が含まれているのかを確認します。
障害対応、セキュリティ対応、軽微な修正、機能追加など、項目ごとに範囲を確認すると、公開後の追加費用を予測しやすくなります。
追加開発(変更要件)の単価
ECサイト公開後は、必ずといってよいほど改善や追加機能が発生します。
そのため、追加開発の料金体系を事前に確認しておくと、将来的な予算を立てやすくなります。
体制(PM、デザイナー、エンジニアの稼働日数)
誰がプロジェクトを担当するのか、PM、デザイナー、エンジニアの役割と稼働量を確認します。
安い見積もりでも、担当者の稼働が少なく、確認や修正に時間がかかるケースがあります。
価格だけでなく、体制とスケジュールをセットで比較しましょう。
「見積もりの見方が分からない」「複数社の提案を比較したい」という方は、ぜひ無料相談をご利用ください。
EC構築の費用や依頼時のチェックポイントをまとめた資料もご用意しています。
無料で相談する資料をダウンロード
ECサイトへの投資効果を判断するには、初期費用だけでなくROIまで考えることが重要です。「EC投資・費用対効果ガイド」もご覧ください。
EC投資の費用対効果を徹底解説|ROI試算・投資回収期間・稟議突破の型
自社に最適な構築方法を選ぶための判断フレームワーク
ECサイト構築方法を選ぶときは、年商だけで決めるのではなく、事業の成長フェーズ、必要な機能、社内体制、将来の拡張性を総合的に確認します。
3軸マトリクス(年商規模×成長フェーズ×内製比率)
軸1:現在の年商規模
-
1億円未満
-
1〜10億円
-
10〜50億円
-
50億円以上
軸2:今後3年の成長フェーズ
-
立ち上げ
-
成長加速
-
拡大
-
成熟・最適化
軸3:内製比率(社内エンジニアの確保状況)
-
完全外注
-
ハイブリッド
-
完全内製
マトリクスに基づく構築パターン
|
状況 |
推奨される構築方法 |
|---|---|
|
年商1億円未満・立ち上げ・完全外注 |
モール、ASP・SaaS型 |
|
年商1〜10億円・成長加速・ハイブリッド |
ASP・SaaS型上位プラン、オープンソース |
|
年商10〜50億円・成長加速・ハイブリッド |
エンタープライズSaaS、パッケージ型 |
|
年商10〜50億円・拡大・完全内製 |
パッケージ型、オープンソース |
|
年商50億円以上・拡大・完全内製 |
フルスクラッチ型、パッケージ型 |
|
グローバル展開重視 |
SaaS(多言語・多通貨対応)、Magento |
|
BtoB(卸売)対応 |
SaaS B2B対応プラン、ecbeing、SI Web Shopping |
ユースケース別の構築パターン
パターン1:D2Cブランドの立ち上げ(年商1億円未満)
-
構築方法:ASP・SaaS型
-
想定初期費用:30〜100万円程度
-
重要なポイント:商品ページ、スマートフォン対応、決済、SNS、SEO
この段階では、ECサイトの作り込みよりも、商品を認知してもらうための集客施策に予算を残しておくことが重要です。
パターン2:成長中のEC事業(年商3〜10億円)
-
構築方法:ASP・SaaS型の中〜上位プラン、オープンソース等
-
想定初期費用:100〜500万円程度
-
重要なポイント:CRM、在庫管理、広告計測、業務効率化
売上が増えるほど、システムそのものよりも業務効率やデータ活用が重要になります。
パターン3:オムニチャネル化を進める中規模EC(年商10〜30億円)
-
構築方法:エンタープライズSaaS、パッケージ型等
-
想定初期費用:500〜2,000万円程度
-
重要なポイント:基幹連携、在庫統合、店舗連携、CRM
パターン4:エンタープライズEC・グローバル展開(年商50億円以上)
-
構築方法:パッケージ、フルスクラッチ、エンタープライズSaaS等
-
想定初期費用:2,000万円〜数億円
-
重要なポイント:セキュリティ、データ基盤、複数ブランド、海外展開、継続開発
失敗しないための意思決定プロセス(4ステップ)
ステップ1:要件定義(期間:1〜2ヶ月)
まず、ECサイトを構築する目的を整理します。
売上拡大なのか、業務効率化なのか、既存システムのリプレイスなのかによって、必要な機能は変わります。
そのうえで、機能要件、非機能要件、運用体制、将来計画を整理し、RFPを作成します。
ステップ2:ベンダー選定(期間:2〜3ヶ月)
複数の制作会社・開発会社へ提案を依頼します。
比較するときは、見積もり金額だけでなく、
-
要件への適合度
-
EC構築実績
-
Shopifyなど利用予定プラットフォームの経験
-
開発体制
-
保守体制
-
納期
-
追加開発の料金体系
まで確認しましょう。
ステップ3:契約・要件確定(期間:1〜2ヶ月)
最終候補を決定したら、要件、費用、スケジュール、検収条件、保守範囲を確定します。
特に追加費用が発生する条件を契約前に確認しておくことが重要です。
ステップ4:構築・ローンチ・運用最適化(期間:構築方法による)
構築、テスト、商品登録、決済確認などを経て公開します。
ただし、公開した時点でEC事業が完成するわけではありません。
アクセス解析、CVR、離脱率、客単価、リピート率などを確認しながら、商品ページや購入導線、広告、SEO、CRMを継続的に改善していきます。
「Shopifyと他の構築方法で迷っている」「どこまでカスタマイズが必要なのか分からない」という方も、まずは自社の要件を整理してみましょう。
専門家と一緒に最適な構築方法を検討したい方は、無料相談をご活用ください。
Shopifyの特徴や導入メリット、構築方法については資料でも詳しくご確認いただけます。
費用対効果を重視しながら長期的に運用できるEC基盤をお探しの方は、ぜひお試しください。
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既存ECからのリプレイスを検討している場合は、「ECリプレイスROIガイド」で投資対効果を確認してみましょう。
ECリプレイスのROI計算ガイド|投資対効果と回収期間の試算方法
まとめ
ECサイト構築費用は、構築方法、機能、デザイン、外部システム連携、運用体制などによって大きく変わります。
数万円程度から始められる方法がある一方、エンタープライズ向けでは数千万円から数億円規模になる場合もあります。
そのため、単純に安い構築方法を探すのではなく、自社の事業規模と必要な機能、今後の成長計画を踏まえて構築方法を検討することが重要です。
特にECサイト構築では、初期費用だけでなく、月額利用料、決済手数料、保守費用、アプリ費用、人件費、集客費などを含めたTCOで考える必要があります。
ECサイト構築費用を考える際の5つのポイント
-
初期費用ではなく3年TCOで比較する
ECサイト構築費用だけでなく、月額費用、決済手数料、保守、運用、集客まで含めて総額を確認します。 -
自社の年商規模・成長フェーズに合った構築方法を選ぶ
現在の売上だけではなく、3年後の注文数や商品数、海外展開なども考慮します。 -
見積もりブレを抑えるため、要件を具体的に定義する
機能、デザイン、外部連携、テスト、保守などを具体化してから複数社へ見積もりを依頼します。 -
隠れコストを見積もりに含める
アプリ、データ移行、セキュリティ、スタッフ教育、追加開発など、初期見積もりに含まれない費用も確認します。 -
MVPでローンチし、段階的に投資する
最初からすべてを作り込むのではなく、売上や顧客データを見ながら必要な機能へ投資します。
最初の一歩を踏み出そう
ECサイト構築では、システムの選定だけでなく、事業戦略、予算、運用体制、集客方法までまとめて考える必要があります。
特に重要なのは、ECサイトを作ること自体を目的にしないことです。
どの顧客に商品を届けるのか、どのチャネルから集客するのか、購入後にどうリピートしてもらうのか、どの業務を自動化するのかまで整理すると、必要な機能と適切なECサイト構築費用が見えやすくなります。
ShopifyをはじめとするSaaS型ECプラットフォームでは、最初から大規模なシステムを開発するのではなく、標準機能やテーマ、アプリを活用してスタートし、事業成長に合わせて機能を拡張する方法もあります。
一方で、基幹システムとの複雑な連携や独自業務への対応が必要な場合は、パッケージやオープンソース、フルスクラッチなどを含めて比較する必要があります。
まずは、自社の年商、商品数、月間注文数、必要な機能、社内の運用体制、3年後の事業計画を整理しましょう。
その情報をもとに複数の構築方法を比較すれば、ECサイト構築費用の妥当性を判断しやすくなります。
「自社の場合、どのくらいの予算が必要なのか」「Shopifyを選ぶとどのような費用構造になるのか」「将来的なコストまで含めて比較したい」という方は、ぜひ専門家にご相談ください。
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不要な開発費用を抑えるには、構築前に必要な機能や要件を明確にすることが大切です。「ECサイト要件定義ガイド」も参考にしてください。
ECサイト要件定義の進め方|RFP作成・要件定義書テンプレ・落とし穴
参考文献
-
経済産業省『令和5年度 電子商取引に関する市場調査』2024年
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html -
Statista “E-commerce conversion rate worldwide” 2024年
https://www.statista.com/statistics/439576/online-shopper-conversion-rate-worldwide/ -
Adobe “Digital Economy Index / Digital Insights Reports”
https://business.adobe.com/resources/digital-economy-index.html -
PCI Security Standards Council『PCI DSS v4.0』
https://www.pcisecuritystandards.org/document_library/ -
富士キメラ総研『通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2024』
https://www.fcr.co.jp/report/247q06.htm -
矢野経済研究所『EC市場に関する調査』2024年
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3491 -
各ECプラットフォーム公式サイト料金ページ(BASE/STORES/カラーミーショップ/MakeShop/Shopify/futureshop ほか、2026年5月時点)
※本記事内の価格情報は2026年5月時点の各社公式情報に基づいています。最新の価格・プラン内容は各サービス公式サイトをご確認ください。




